2004年月01日 (第1739号 )
団体交渉は無駄、回答は変わらない(医療局)
当局の不誠実団交が地労委へ 6月8日に第1回斡旋
 医療局当局の不誠実な団体交渉等について、岩手県地方労働委員会へ斡旋申請を提出。6月8日に第1回の斡旋が行われることとなりました。
 「何度交渉しても、もう医療局長の回答のとおり」「団体交渉開催の意味がない」などと、労使で決めるべき労働条件等について、誠意をもって団体交渉で交渉していくという、労使の基本的なルール違反を繰り返している医療局当局に対し、5月18日に地労委(岩手県地方労働委員会)に斡旋申請しました。申請で解決すべき課題は、誠実に団体交渉を開催すること、ゴールデンウイークの労働条件の一方的な切り下げはしないことの2点です。申請での地労委事務局による事情聴取は2時間以上にもわたり、その場で受理されました。斡旋を開始するかどうかは「医療局からも事情を聞き、地労委の会長の判断だ」、とのことでしたが、5月26日に斡旋開始の通知がありました。第1回の斡旋会議は、日程調整により6月8日(火)午後となり、当局の不誠実な対応問題が、地労委の場で判断されることとなります。

不誠実団体交渉とは?

 使用者である医療局長が、団体交渉のテーブルに着くだけでは「団交に応じた」ことにはなりません。団交は、「労働協約を締結するための労使交渉」であり、その目的達成にふさわしい誠実な態度が不可欠です。さて、これまでの医療局長の対応はどうだったでしょうか。

パートだから、当然? 均等待遇求め全国集会

 全労連パート・臨時労組連絡会が主催する、第12回パート・臨時で働く仲間の全国交流集会が、5月29、30の両日、つなぎ温泉「ホテル大観」で開催され、全国から230人が参加しました。
 集会では、桜美林大学の藤田教授が記念講演を行い、自らの大学での臨時・非常勤講師の問題では「みなさんから大いに学びたい」と非正規労働者の均等待遇問題について講演。特に均等待遇を求める意味という点で、「均等待遇は人権である」と明確に指摘されました。中山事務局長の問題提起では、公務職場で働く仲間の賃下げ阻止で「公契約条例(公の機関による工事において、下請業者を含め、賃金・労働時間、その他の労働条件を関係労働者に確保し、全ての関係者に知らせ、低賃金での雇用を許さない条例)」の実現をめざすこと、臨時・パート職員の仲間作りを進め、運動の主役にしていくことなどが提起されました。
 その後、3つの分科会に分かれて、実践交流や学習が行われました。均等待遇の実現に向けての特別分科会では、大阪自治労連の参加者(非常勤職員組合員)が、「パートの待遇は、悪くて当たり前という労使の考えが問題、非常勤職員が運動の中心になることが大事」、などとレポートしました。 

年金法案廃案へ運動強化 全労連が臨時評議員会
 全労連は5月28日、都内で臨時評議員会を開き年金改悪阻止を柱とする当面の闘争方針と参院選挙闘争方針を決定しました。
 政府は年金法案を6月初旬に成立させる構えですが、方針は国会議員や閣僚の保険料未納・未払い問題のほか、「給付50%以上の維持」などの政府の主張が崩れるなかで「国民的怒りは頂点に達している」と指摘。4月15日の100万人規模の年金ストに続き、廃案に向けた運動強化を呼びかけました。
 6月2日に全国統一行動を配置し、早朝宣伝や国会前座り込み、議員要請、決起集会などを行うとともに、各地でも駅頭・繁華街での宣伝や署名、集会・デモなどを実施します。坂内三夫事務局長は「民主党が三野党で共同したり、連合が全労連とともにたたかう意向があるのなら、集会場所も含めて協力する用意がある」と述べました。

−参院選−「小泉政権転換を」

 方針は7月投票の参院選挙について「日本の平和にとっても労働者・国民の生きる権利をめぐっても戦後史をかけた闘いというべきもの」と強調し、「小泉自公政権の転換」を果たそうと呼びかけました。

藤村裁判・地裁不当判決を許さず
仙台高裁で無罪判決を勝ち取ろう街頭宣伝・学習会・傍聴に参加しよう

 藤村裁判・仙台高裁の初公判に向けて「控訴趣意書盛岡学習会」が5月24日、水産会館にて、増田隆男弁護士を講師に開催され、45名が参加ました。

*藤村裁判とは?

 岩手病院の人工呼吸器が停止し、男性入院患者が死亡した事件で、その人工呼吸器の加湿器の水を補給した准看護師の藤村さんが消音ボタンと間違ってメインスイッチを切ったとして裁判にかけられています。
 裁判を通し、藤村さん、弁護団は次のような事実を明らかにし、「操作ミス」は検察の推論であることを暴露しました。

@ メインスイッチと消音ボタンは形などが、まったく違うもので、メインスイッチにはビニールカバーがあり容易には切れず、しかも押すと前面の7つのランプが点滅し、ベテラン看護師の藤村さんが間違えることはありません。
A この人工呼吸器が度々トラブルを起こしていた事実が明らかになり、同機種の人工呼吸器が青森で「突然に停止した」ことが報告されています。
B 藤村さんが水を補給し たのが午後11時50分 頃、その30分後に他の 看護師が薬を置きに行き、異常は無いことを確認し、そのことが看護記録にも記載されています。
C 男性の死亡が発見されたのが午前1時30分頃、すぐに心肺蘇生が行われその際「まだ体が温かく、死後1時間以内だと思った」と当日の宿直看護師長が裁判で証言しました。20年以上の経験からの判断で、これによれば男性の死亡は藤村さんが水を取り替えた50分も後のことです。

 盛岡地方裁判所一関支部(梅本圭一郎裁判官)は11月28日、藤村タヅ子さんに対し、不当にも禁固8ヶ月・執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。 判決は、警察の調書を信用し、また弁護団の反論や藤村さんの無実を示す証拠などを理由もなく否定するなど、極めて意図的・恣意的な、「はじめに有罪ありき」の内容となっています。
 判決に対し、藤村さんは、「無実を信じていたのに、本当に残念です。くやしいです。自分のしてきたことに信念を持って、またたたかっていきたい。」と仙台高裁での無実判決を勝ち取る決意を明らかにしました。増田弁護士は、「事件と藤村さんを結びつける物的証拠はない。供述調書だけが信用性があるとして、物理的、客観的証拠をねじ曲げて押しつけてくる行為は許せない。刑事事件として起訴しなければ原因を徹底的に分析し、医療現場で生かすことができた。将来に禍根を残し検察、裁判所の責任は重大だと厳しく批判しました。
 藤村裁判・仙台高裁、第一回公判が6月1日、仙台高裁大法廷で開かれます。 当日、宣伝行動、傍聴、報告集会を予定しています。

労災病院の存続に向け 医労連調査団を結成要
 岩手労災病院は、小泉首相の進める「構造改革」、「労災病院の再編計画」の一環として、2006年度に廃止の方針が出されています。
 厚生労働省の再編計画では、全国で5つの病院の廃止、2つの病院の分院化で七つの病院を削減するというものです。岩手労災病院は、花巻地域で労災患者の医療とともに地域医療にとってもなくてはならない病院で、これまで県議会や地元花巻市議会などで、存続を求める自治体決議が上げられています。
 日本医労連では、こうした再編、廃止計画の問題点を、地域住民の視点で明らかにし、労災病院の存続・拡充、地域医療充実に向けた提言などをするため、地域医療実態調査団を結成し、6月8日に、地元花巻厚生支部などの協力も得ながら、調査活動を予定。この調査結果は、7月の県医療研集会でも報告される予定です。

「いちご狩り」に行ってきたよ!
 5月22日(土)西根町ゲンデルランドへ「いちご狩り」に出かけました。いちご狩りを楽しんだあと、温泉、昼寝などのんびりして、帰りに盛岡手づくり村に寄ってきました。参加者は子供14名を含む33名、無事行ってきました。
(胆沢支部機関紙より)

つぶやき
医療研に参加したかったですが、球技大会と重なり残念です。
 南光支部 シラネアオイ

 「研修・会議・委員会で1日が終わり、時間外になっても超勤は書けない、看護で満足したい。」
 磐井支部 ズッコケ

「めんこの末っ子」が遠くへ行ってしまいすごくがっかりしてしまいました。
 花泉支部 Mrビーン

 球技大会に向けて練習が始まりました。なんだかんだ言ってけっこう楽しんでやってます。今年は一勝したい!!
 花泉支部 5月晴れ

 今年も医療局球技大会がせまってきた。今年は抽選避けたいな〜
 南光支部 3番投手

 5月の末に女性部の旅行で東京ディズニーランドに行く予定です。以前は色々な職種の方々が組合旅行を通じ交流して親睦を深めたりしたのですが、最近は参加者も減少して来て、さみしいな〜という気持ちです。
 一戸支部 ぷーさん

 梅雨になりつつあり、気持ちもすっきりしない季節です。そんな折、当たればいいなぁ。
 南光支部 流れ星

 4月から新体制になってDrの人数が減った我がチーム。4月はDrもはりきっていた様ですが、最近疲れのせいかイライラ…イヤ〜な雰囲気が漂っています。
大東支部 モンキーガール

 先月、図書券ありがとうございました。今月のパズル、むずかしかったです。考えている間は「無」の状態でした。やっと見つけた時「やったぁ〜」と思いました。頭のたいそうになりますね。仕事のあい間の休息時間にこのパズルみんなのコミュニケーションの材料になっています。これからもよろしくです。
 宮古支部 K−T

 娘が巣立ち早2ヶ月。ちょっと淋しいけど毎日が忙しすぎて思い出すひまもありません。本部の皆様も定期大会に向けて大忙しと思いますが、実りある大会になります様よろしくお願いします。
 花泉支部 K−H



● ばれました?「100年安心」自公党 (知らなきゃ安心)

● 泥沼に 足を取られる ブッシュかな (第二のベトナム化)

● 小泉と 縁切りましょう この一票 (幸せな家庭がつぶされる前に)


 「意見の中身はだいたいわかっているので、わざわざ来なくとも良い」。これが医療局の応対だったそうです▼紫波町議会では、住民の請願を受けて「県立紫波病院存続の意見書」を採択しました。町議会議長がその意見書を提出するために医療局長との会見を申し入れたそうです。返ってきた応えは、何とも冷ややかなもの▼紫波町の方々が主催した「県立病院『改革』に関わる勉強会」に出席した際、議会関係者から冒頭のようなことがあった旨の報告がなされました。なんと失礼な!なんと傲岸な!と参加者一同あきれ顔でした。これでよく「市町村との連携」などと言えるもンです▼「診療所化する場合にはあらかじめ十分な周知期間を確保するなど、特に地域住民等に配慮しながら進めます」と、基本プランでうたっていることは、嘘なのか!ある地域の会に出席した時も、「この計画が出てから、何一つ良いことがない。何か恨みでもあるのか?」と行政連絡会の会長が、憤って話していました▼医療は国民のもの、県立病院は県民のもの、この基本を忘れた改革。住民の声は押しつぶせないことを知るべきです。